今日、とある講座に参加した。
その先生に「転職を検討しているが、本当にすべきかわからない。」という相談をしてみた。
今の仕事は、いわゆるホワイト企業で休みも比較的自由に取れるし、非常にありがたい。しかし近年業績が伸び悩み、そんななか上層部の決定が後手後手で辟易している。確かに商売をする上で、全てが思うように行くわけではないけれど、自分たちのやるべきことをなおざりにして、現場を疲弊させたら、上がるはずの業績だって上がるわけがない。それがわからないような上層部なので転職をかなり真剣に考えている。こいつらのせいで数年後もっと疲弊することになるなんてまっぴらごめんだ。
ただ、である。
何事にもいいときと悪いときがある。入社したときの状況はよかったが、今上層部がダメだからと言って、別の会社に行っていいのか。そもそも私もその会社の一員なわけで、本当にやるべきことを会社でやっているのか。そして、これはどこの会社でも起こりうることではないのか。
極め付けは長年当社で働いた尊敬する上司たちが一律「今は良いとは言えないが、良くなると思うから、踏ん張りどころだ。」というのである。私の傾向として割とすぐに「ダメね。じゃあ、もうダメだ、次。」という結論を出してしまうことが多いけれど、大先輩方は私よりも長く社会人をやっていて、それはもうプラザ合意だったり、リーマンショックだったりを経験してきた猛者である。その人たちが「まあ、そういうときもあるよね。しんどいときだけど良くなるよ」というのだから、私の転職する、という方向性は早計で安直すぎるのか?いやでも過去そうなったからって今回もそうなるとは限らないしな、と不安も出てきていたときであった。
「まず1000万円貯めて、独立しなさい。転職なんてしたら、また職を変えることになるよ。1000万円持ってて独立したら、まあなんとかなるから」
というのが先生からの助言だった。
確かに。
私はあまり企業にロイヤリティというか忠誠心がない。同じことを繰り返すよ、と自分でも薄々気づいていたことを指摘された。おそらく今転職したら次の転職先でも同じ不満を持つんだろうことは想像できたが、認めたくなかった自分がいて少しばかりバツが悪かった。
しかし、独立か…
1000万円貯めたら、何をして独立したらいいというのがわかるのですか、と訊いた。
「1000万円貯めるくらい努力したら『こいつは本気だ』と天から許可が出る」のだそうだ。だからそのときがわかるはずだ、と。
確かに1000万円を本気で貯めたら、そもそも見える世界が変わりそうだ。多分1000万円そのものよりも、1000万円貯めるまでの努力とか意識の変化が大事なんだろう。
そういうわけで、独立を目指すことになった。まずは自力で1000万円を貯めること。今までの貯金や運用資金も含めるとその日は比較的近い。それまでにどうやって独立するか。いつかアイデアが出てくるのを楽しみにしたいと思う。
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